新卒の売り手市場

近年のニュースでは、「売り手市場」や「買い手市場」といった言葉を耳にする機会が増えています。どちらも就職活動における売り手と買い手のことを意味しています。売り手とは、労働の対価として賃金をもらう人のことを言い、つまり就活生のことを指します。一方で、買い手と言えば、労働力の代わりに賃金を支払う側のことを言うので、企業側を示しているのです。特に、今は「売り手市場」という言葉が良く使われています。売り手市場とは、文字通り、就職活動の門が広く、就活生に有利な市場のことです。厚生労働省と文部科学省が発表した就職状況調査では、その就職率は少しずつ高くなってきているそうです。今回は、「新卒 売り手市場」ということで、現在の売り手市場はどのようになっているのかを詳しくご説明いたします。就職活動では、事前のリサーチが、採用不採用の明暗を分かるほど大切になっていますので、就職活動が目前まで迫ってきているという人や、早めに就職活動の準備をしたいと考えている人は、参考にしてみてください。

採用率は高まっている

一時期、「就職戦線」や「就職氷河期」と言われるほどに就職活動は困難であるように考えられていましたが、2017年にはその採用率は徐々に回復しています。その背景には、リーマンショックからようやく抜け出せたこと、そして安部総理の政策であるアベノミクスで景気が回復したことから、以前よりも多くの人を採用する企業が増えたことなどがあります。

2018年はどうなる?

2018年3月卒業予定の新卒採用者はどのようになると考えられているのでしょうか。株式会社ディスコ採用方針調査によれば、約3割もの企業が「採用増加」と答えています。ただし、景気が回復したからと言って、ただ採用の人数を増やすということではありません。同社のアンケートによると、企業が求める学生の人材としては、「量よりも質」と答える企業が8割にも及んでいるのです。

就職氷河期の方がトータル的に良い?

内定をもらえる人が多い就活売り手市場ですが、良いことばかりではありません。トータルで考えたときに、就職氷河期の方がよいということもあるのです。就職をするときには、採用される人数が多い売り手市場の方が良いかもしれません。しかし、就職した後の「出世」のことを考えると必ずしも良いとは言えません。なぜなら、就職氷河期は採用自体が少ないので、同じ年に採用された同期のライバルが非常に少なく、出世しやすいからです。もちろん企業の方針や社員の能力によって、出世できるかどうかは変わってきます。しかし、同期のライバルが少ない分、早く確実に出世できたという人も多いのです。他にも、売り手市場で、就職した場合には会社の業績が悪くなった時に、必然的にリストラされる人数が多くなってしまうというデメリットもあります。以上のデメリットから考えると、必ずしも売り手市場の方が良いということは出来ません。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は、「新卒 売り手市場」ということで、就職活動に置ける売り手市場についてご説明いたしました。ニュースで多く取り上げられている「売り手市場」。以前よりも景気が良くなり、就職先の幅が広がったというメリットの反面、様々なデメリットもあります。また、離職率が高いという問題もあるので、就職活動時には慎重によく考えてみることが大切です。内定が決まらないからといって、安易に内定が決まった会社に就職するのではなく、本当にその企業でよいのか考え、他の企業と比べてみるとよいでしょう。インターンシップを利用することで、実際の企業を目で見てみることも重要な判断基準となります。就職活動は早くから、万全の準備をして挑むとよいでしょう。